カテゴリー別アーカイブ: ボードゲーム道

「アール・ライバルズ」もやっぱりオモシロかった


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カナイセイジさんの「ラブレター」の面白さに感動して、それより前に作られたらしい「アール・ライバルズ」をプレイ。
これは0〜7までのカード各1枚の中から1枚ずつ出し合って4勝した方が勝ちというジャンケン的流れの2人用ゲーム。
基本的には数字の大きい方が勝ちだが、それぞれのカードには「数字の強弱が逆転になる」や「相手は次の勝負で先にカードを出さなければいけない」や「相手のカードの能力を無効にする」等の特殊効果がある。

さすがに最初の1枚目や2枚目の段階では単にジャンケン的に運に頼る事になるが、後半になると相手の残りの手札やそこまでの場に出たカードからの次の手の読み合いの要素が強くなってくる。
一番大きな7(王子)を出した時に相手が1(姫)を出すと即負けになるというドボンもあるので、1や7を出すタイミングもポイントになっていい感じに効いている。

ここで何を出すか、まだ確定できない。次で決まるか。

ここで何を出すか、まだ確定できない。次で決まるか。

最初の1枚目2枚目で何を出すか、勝つか負けるかで後半の手が非常に厳しくなることもあったり、場合によっては負け続けることもある。
ただ、運と読み合いのバランスの良さで、負け続けても飽きずに何度もプレイできてしまう。
短時間で1ゲームが終わるところも大きい。

「ラブレター」同様にここまでシンプルにしながら単純すぎてすぐ飽きるということが無い作りはさすが。
やっぱりオモシロかった。

「Gauntlet of Fools (ガントレット オブ フールズ)」ってこんなにオモシロかった


かなり前にAmazon.comで購入していた「Gauntlet of Fools」をやってみたら。かなり面白かったメモ。

「ダンジョン オブ マンダム」をプレイしてみて新鮮だったので、それの元となったのではないかと情報のあった「Gauntlet of Fools」をAmozon.comで購入してみた。
ただ英語版ということでずーっと放置状態で忘れかけてたのだが、ふと思い立ってルールを訳しながらプレイしてみることにした。

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雰囲気的には剣と魔法の世界のRPG的、絵はアメリカンテイストな感じでカードを見てるだけでも個人的には盛り上がってくる。
ゲームの目的も分かりやすく、全プレイヤーが倒された時点でゴールドを一番多く持ってるプレイヤーが勝利となるというもの。
倒された順番に関係なく勝利する可能性がある。

で、早速プレイ。
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まず自分の使用するクラスを決める自慢フェーズと呼ばれるフェーズから。
最初にクラスと武器をペアにしたカードをプレイヤーの人数分ならべる。
この中から最初のプレイヤーから順番に自分が使用したいクラスを選んでいくのだが、実がここがこのゲームの肝になっている部分で、既に他人が選んだクラスも選択することができる。
ただし他人から奪う際には自分にとってペナルティーとなるような自慢トークンを追加しないといけない。
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このせいで選択フェーズではなく自慢フェーズというフェーズ名になっている。
これは、「俺は目隠ししながらでも戦えるぜ」、「いやいや俺はさらに片手を縛った状態でも戦えるぜ」、「俺はそれにジャグリングもしながらでも」。。。みたいな感じ。
強いクラスも自慢トークンによって弱くなるのでどこで妥協するかの勝負。

結局今回は目隠しと酔っ払いの自慢トークンを2枚つけた状態でProspectorとSpikedShieldの組み合わせに決定。
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自分のクラスが決まったら次はガントレットフェーズと呼ばれる戦闘のフェーズに移る。
ここからはエンカウンターカードをめくって主にモンスターと戦っていく事になる。
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モンスターに対しての戦いはそれぞれのプレイヤーが協力して倒すのではなく、別々のダンジョンで同じモンスターと戦っているイメージでプレイヤー毎に武器カードに書かれている数のサイコロを振って行う。
クラス特有の効果や武器の特殊効果を使うことができるがこれらも他のプレイヤーには影響しない。
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各プレイヤーが戦い終わると次々にエンカウンターカードをめくって戦闘していく。
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戦闘ステップ、防御ステップで進んでいきモンスターを倒した時でもキッチリダメージは受ける。
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何回かやられて負傷しながらもまだ生存中。
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なかなか手強い。
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4回負傷させられるまでなのでまだいけるが、サイコロ数が少なくて倒せない上に目隠ししてるのでゴールドが増えない。。。
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ついに力尽きた。。。
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結局、サイコロの少なさと自慢トークンからゴールドも増えず、7ゴールドという微妙な結果で負け。

このゲームの仕様としては2人から6人用となっているのだが、このクラスカードの種類だけでも20種類あって、それぞれの特徴も結構バラバラなのとプレイ時間も20分ほどで、今後は違うクラスでプレイしてみようと思わせる。
またクラスにペアとなる武器もランダムで毎回変わるためクラス20種×武器20種の400通りのパターンとなって、特定のクラスだけが強いとか特定の武器があれば勝てるというようなことも少ないのではないかと思われる。
この一見無駄に多いように思われるカードの枚数も需要な要素と思わさせられる。

一見おバカゲームのようにも見えるが、上記のようなランダム要素を含む自慢フェーズ部分だけでなくモンスターの多さ、モンスターの特性の多彩さ、サイコロの数、カードの絵なども含めての面白さを感じた。

ガントレットフェーズの戦闘部分にもう少し面白さを入れるか、あえて戦闘は簡単に進めるようにするのかが難しいところではあるが、プレイ時間等諸々考えてこれは成功例だと思う。

内容的に好みは分かれるジャンルではあるが個人的にはかなりおすすめ。メモ

「インカの黄金」レビュー


「インカの黄金」完全日本語版で遊んでみました。

インカの黄金 完全日本語版

インカの黄金 完全日本語版

完全日本語版という事ですが、このゲームは特に日本語化とか必要ないです。
ルールは単純で、親がカードをめくっていき、財宝が出れば山分け、障害に当たれば財宝没収。
プレイヤーは進むか戻るかの選択をカードをめくる度に行うだけです。
これを5ラウンド行い一番財宝を多く持っているプレイヤーが勝者です。

カードをめくって順番に並べていき、どこで逃げるかのチキンレース

カードをめくって順番に並べていき、どこで逃げるかのチキンレース

ものすごく単純!だけどもう少し進もうか戻ろうかという葛藤が面白いチキンレースゲームです。

手に入れた財宝と手に入れる前の財宝は分けておきます

手に入れた財宝は無事に戻れたらテントに保管できますが、障害にやられたら没収です

手に入れた財宝は無事に戻れたらテントに保管できますが、障害にやられたら没収ですので確定するまでは分けて置いておきます。
手元に財宝があるので、もう少しもう少しと思って進んでいって没収になったときの悔しさとか、大量に財宝を得てうまく逃げ切ったとき爽快感が気持ちいいです。
ルールが単純で分かりやく爽快感もあり短時間でできるので、ボードゲームに不慣れな方とプレイする場合や簡単にサッとプレイしたい時にはお奨めです。

名作ボードゲーム「カタンの開拓者たち」ジーピー版で遊ぶ


「カタンの開拓者たち」ジーピー版

「カタンの開拓者たち」ジーピー版

カタンの開拓者たち」です。
有名なので名前は知っていたのですが、今回ついにやってみました。

このゲームはカタン島のそれぞれの土地から産出される資源「羊毛」「木材」「鉱石」「小麦」「レンガ」を使って開拓をし「街道」、「開拓地」、「都市」を作っていくゲームです。開拓は「開拓地」は1ポイント、「都市」は2ポイントでもっとも早く10ポイント分の開拓をした人が勝者です。

これらの資源を得ながら開拓を進めます

これらの資源を得ながら開拓を進めます

サイコロを振って出た目の土地から資源が産出され、その土地に隣接した開拓地のプレイヤーが資源を得ることができ、資源を得ることでさらに開拓を進めれます。

かなり開拓が進んできた図

かなり開拓が進んできた図

自力でもある程度は開拓はできるのですがこのゲームにの肝は他のプレイヤーと交渉し資源を交換できるというところにあります。
ただ、ここでは相手も勝つためにこちらの開拓を遅くさせる必要がありますので、交渉を断られたり不利な条件での交換を要求されることもあり、交渉次第で有利にも不利にもなってくるところが面白いところです。

前半はそれぞれがのんびり開拓を進めていますが、誰かがアガリそうになってきてからの後半のギリギリのところの競り合いがかなり面白いです。
はやり名作として人気があるだけあってそのあたりのバランスや面白さは間違いのないゲームでした。
やったことない人は是非ともやってみて欲しいゲームです

「モダンアート」をプレイしてみた


クニツィアの名作「モダンアート」をプレイ。
ニューゲームズオーダーさんより発売された復刻の日本語版です。

ド派手な箱を見ただけでは全くどんなのかわかりません

ド派手な箱を見ただけでは全くどんなのかわかりません

内容は簡単に言うと5人の画家の絵画をオークションにかけて最終的に一番所持金が多い人が勝ちというものです。
いかに安く買って、高値で売れるかというのが基本で、単純なように思えるのですがオークションの方式が「公開競り」、「入札」、「指し値」、「一声」、「ダブルオークション」の5種類あり、どの方式でオークションするかによって落札額も変わってきますし、たくさん場に出ている画家の絵画が価値が上がるという要素によって後半に向かってどんどん駆け引きの重要度が増して面白さがグングン加速していきます。

コンポーネントは絵画の書かれたカード、絵画の価値を表す表、お金のみのシンプル構成

コンポーネントは絵画の書かれたカード、絵画の価値を表す表、お金のみのシンプル構成

実際にやってみないとこの面白さは伝わりにくいのですが、ルールは分かりやすくて面白いというぜひ手に入れるべき確実におすすめできるボードゲームです。

協力型ボードゲーム「パンデミック」をプレイしてみた


多人数協力型のボードゲーム「パンデミック」をプレイしてみました。
目的は世界中に蔓延していく4種のウイルスが爆発的に拡がる前にそれぞれのウイルスのワクチンを発見できれば勝利となります。
多人数協力型ということで、最終的には誰かが勝利するとかではなく全員負けか、全員勝利かという結果になるゲームです。

最初は協力型??勝者が決まらない?それって面白いの?って感じでまぁ、とりあえずやってみました。
まずそれぞれのプレイヤーに職業(「科学者」「研究員」「衛生兵」「通信司令員」「作戦エキスパート」「危機管理官」「検疫官」)カードが割り当てられています。
それぞれが得意なことがあるので、「僕がこっちでウイルスを処理してる間にこのウイルスのワクチンの発見を急いでくれ!」みたいな会話をしながら進めていくことになります。
これがなかなか思い通りにはいかず、その間にも毎ターンウイルスは増えていきます。
なかなか緊迫感もありプレイヤー同士の一体感も出てきて盛り上がってきました。

アジアのあたりでアウトブレイク連鎖

アジアのあたりでアウトブレイク連鎖

なんとかワクチンが2つまで発見できて、あと2種のワクチンの発見の目処もたって、このまま一気に勝利に向かうかと思ったところで「エピデミック」が起こってしまい「アウトブレイク」しさらに「アウトブレイク」の連鎖によってゲームオーバーとなってしまいました。

アウトブレイク寸前

アウトブレイク寸前

かなり盛り上がったのでもう一回プレイしましたが、2回目ももうあと一歩というところでゲームオーバーとなってしまいました。
結果としては2連敗ですが、2回とももうちょっとで勝利できるなぁっていう感じで、ゲームバランスの良さとそれによって生まれるいい感じの緊迫感、また後半のスピード感もありなかなか面白かったです。